喉に赤いブツブツがある場合、特に注意すべき感染症の一つが「溶連菌感染症」です。これは、A群β溶血性連鎖球菌という細菌によって引き起こされる病気で、特に子どもに多く見られますが、大人も感染します。喉のブツブツに加えて、特徴的な症状がいくつか現れるため、これらのサインを見逃さないことが早期診断と治療に繋がります。溶連菌感染症の喉のブツブツは、扁桃腺や喉の奥全体が真っ赤に腫れ上がり、その表面に小さな赤い斑点(点状出血)や、白い膿が付着しているように見えることがあります。また、舌の表面が赤く腫れてブツブツが目立つ「イチゴ舌」と呼ばれる状態になることも、溶連菌感染症の非常に特徴的な症状です。他の症状としては、突然の高熱(38℃以上)、激しい喉の痛み(特に飲み込む際に強い)、頭痛、腹痛、吐き気、嘔吐などが挙げられます。風邪と似た症状も多いですが、咳や鼻水は比較的少ない傾向があります。さらに、発疹が全身に広がることもあり、特に首から胸、お腹にかけて、小さくて赤い、ザラザラとした発疹(猩紅熱)が出現することもあります。この発疹は、数日後に回復する際に皮膚が剥けることがあります。溶連菌感染症は細菌感染であるため、抗生物質による治療が非常に重要です。適切な抗生物質を服用することで、症状は通常2〜3日で改善し始めますが、合併症を防ぐためにも、処方された抗生物質は医師の指示通り、最後まで飲み切ることが不可欠です。途中で服用を中止すると、菌が完全に排除されず、再発したり、重篤な合併症を引き起こしたりするリスクが高まります。合併症としては、急性糸球体腎炎やリウマチ熱が知られています。急性糸球体腎炎は腎臓に炎症が起こる病気で、顔や手足のむくみ、血尿などの症状が現れることがあります。リウマチ熱は心臓弁膜症などの原因となる可能性があり、非常に注意が必要です。