鏡を見るたびに深くなるため息の原因は、目の下の細かくて元気なシワたち。笑うとくっきりと刻まれ、ファンデーションが筋状に溜まる。アイクリームを塗り込んでも、マッサージをしても、その存在感は薄れるどころか、年々増していくばかりでした。コンシーラーで隠すのにも限界を感じていた私が、最後の望みを託したのが美容医療のリジュランでした。ヒアルロン酸のように物理的に膨らませるのではなく、肌の細胞自体を元気にして、自らの力でハリを取り戻させる、というコンセプトに強く惹かれたのです。カウンセリングで医師に相談すると、私の目の下のシワは、皮膚が薄く乾燥しやすいためにできる典型的なちりめんジワであり、リジュランの非常に良い適応だと説明を受けました。皮膚の再生を促すことで、薄くなった皮膚に厚みと弾力を取り戻すことができるとのこと。痛みに弱いことを伝えると、麻酔クリームをしっかり塗ってくれるとのことで、少し安心して施術を決意しました。施術当日、念入りに麻酔クリームを塗ってもらい、待つこと30分。いよいよ施術室へ。目の下というデリケートな部分への注射なので、緊張は最高潮でした。医師が「少しチクッとしますよ」と優しく声をかけてくれ、注射が始まります。正直に言うと、全く痛くないわけではありませんでした。麻酔が効いていても、針が刺さる感覚と、薬剤が皮膚の中に入ってくるような鈍い圧迫感はあります。特に皮膚の薄い部分はチクチクとした痛みを感じましたが、耐えられないほどではありません。片側ずつ、細かく丁寧に注入していく様子が伝わってきました。両方の目の下の施術が終わり、鏡で確認すると、注入した部分が蚊に刺されたようにポコポコと小さく膨らんでおり、少し赤みも出ていました。これがダウンタイムの始まりです。施術直後は少しジンジンとした痛みがありましたが、クリニックで冷やしてもらうとすぐに落ち着きました。帰宅後も、そのポコポコとした膨らみは続いており、翌日もまだ少し残っていました。メイクでなんとか隠せる程度でしたが、大切な予定は入れない方が賢明だと感じました。この膨らみは、私の場合は3日ほどで完全に引きました。効果を実感し始めたのは、施術から一週間が過ぎた頃です。